2013年3月9日土曜日

ふれあい出張市長室

先日、2月26日、予定通り ふれあい出張市長室が開催されました。
事前にビデオ撮影をお願いし、公開も許可をもらっていたのですが
会の終了後、公開をしないで欲しいとの声が行政からあがったので
現在、交渉中です。
会議の報告も映像があればと思ったのですが・・・・。
なぜなら、報告が、私達の主観的な感想と思われたり
実際、そうなる可能性もあるからです。
ちなみに、ふれあい出張市長室の申し込み用紙には、


市長が出向き、これまであまり交流の機会がなかった小規模な団体やボランティアグループなどの皆さんと、座談会形式で交流します。団体・グループの活動内容をテーマに話し合い、市民協働の観点から今後のまちづくりに生かしましょう。(座談会は報道関係に公開します。)
と記載されています。


でも、いつまでも、報告なしという訳にはいかないと思うので
ご報告させていただきます。
(遅くなって、すいませんでした)

ちなみに、この会議は、パブリックコメントを市が募集して
期日の次の日に行われたものです。
会議の内容として、パブリックコメントで皆が出した内容も質問させていただきましたが
あくまで、現時点で30kmを超えて避難計画を考えるつもりはないとの解答
しかも、多く声があがった、賠償問題や長期にわたる避難生活に関するお答えはいただけませんでした。
パブリックコメントに対する答えは、募集する前から決まっていたかの印象を受け、残念に思いました。市民の意見はどうやって反映されていくのでしょうか?

また、避難計画に関して、放射線や原発の専門家などの意見を独自に聞いている様子もなく
あくまで、国や府の意向に従う形で進められていたことに驚きました。
国は、各市に任せるとして、避難計画を丸投げしている状況で、こういったちぐはぐな形が見えて きた会議です。(事前に綾部市に申し入れを行い、市の避難計画を作成している方との話合いも含めて感じたことです)
あくまで、広域で考えなくてはいけない問題で、綾部市独自で考えれる
ちなみに、原発から50kmラインをまたぐ兵庫県篠山市は、独自に避難計画を作成していて
その会議には、放射性物質の専門家や脱原発を訴える市民やそうでない市民と行政が一体となり進めていて、避難計画の作成経費やガイガーカウンターやヨウ素剤の備蓄のための予算を25年度予算に計上しています。

また、関電との安全協定に関する質問に関しては
綾部市長は交渉しているとのこと。これは、うれしいニュースですが
実際に再稼動を是非を問われた時、綾部市はYesと出すか、Noと出すか?
この辺りは、微妙なところと言う印象を受けました。
というより、再稼動に関しては、Yesと言うかもしれないという印象を受けました。

もしかして、私達の意見は偏ったものかもしれません
でも、福島の現状を踏まえて、絆という言葉の陰に隠された現実を感じれば
原発は、いらないのでは?と思います。
本日、バイバイ原発3.9京都に参加してきました。
そこで、辛淑玉(しん すご)さんの講演を聴き
改めて、核のもたらす現実を感じました。
数字ではないんですよね。
何人、癌患者が出たとか
何人、心臓病で亡くなったとか・・・。
ほんとうは、数字で現せないところに
本当の苦しい現実があって
そこをどう捕らえて、次に生かしていくかと思います。
今、福島では、30km(一部例外あり)という避難で2年が経とうとしています。
これ以上の避難はないように思えるし
また、逆に、避難を打ち切ろうと言う話もでてきている状況です。
今、綾部市の避難計画を認めることは
この福島の現実も容認してしまうことにならないのか?
私達が、やってきた、活動もなし崩しにはならないのか?
そんなことを感じています。

辛淑玉(しん すご)さんの講演の内容は
後日、ご報告します!






■以下、会議の内容を簡単に報告します。

2 月26日(月)、夜7時から、熊野新宮会館にてふれあい出張市長室で、市長はじめ、他に市の職員4名、計5名に来ていただきました。こち ら側の参加者は宇宙と農とわたしたち丹波の会のメンバー中心に約30名が集まりました。
今 回は、30回目ということでした。
奥 上林の山本洋介くんが書記を務めてくれ、それをもとに当日の内容を記します。
記 録としては、舞鶴の田中ゆうじくんが映像を残してくれていますので、そちらも参考にしてください。
誤 りや不十分なところあれば、指摘、訂正お願いします。
水 田

市 長の挨拶のあと、こちらからハタノワタルくんが、避難計画設定に関しての市民の様々な声をかいつまんで話しました
そ れに答える形で市長が、話したことは、
* 原発事故後、問題意識を持ち、それまでの10km圏内での避難計画では不十分であると思い、京都府とも協議し国へ新たな避難計画の設定を 要望した。
* しかし、国の反応は鈍くまったく動いてくれなかった。
* そこで、京都府独自の20km圏内までの避難計画を設定
* その後、国から30km圏内の避難計画を立てるよう指示があった。

そ んな中での市長の思いは、
* 放射能の汚染が同心円状に広がるとはまったく思っていない。
* 大飯原発の再稼働は遺憾
* しかし、関電や福井県は聞く耳を持たない
* 安全協定の締結も申し入れているがなかなか。
* 避難計画は、他の地域との整合性を持たせることが重要
*30km という基準は、IAEAの国際基準が元になっているので、多くの人が納得する数値 ではないか。

こ れに対して参加者からは、30kmでは不十分なことは福島の現状からもわかりきったことで、この避難計画は意味のないものなので撤回、再 考して全市避難、そしてより広い地域との協力での新たな避難計画の設定を求めるような質問が相次ぎました。

し かし市長は、
* まずは、不十分であったとしても何らかの避難計画を立てることが必要。
* その後、その計画に肉付けをしていき、よりよいものとしていく。市民の声も聞きながら。
* 市長のような物事を決める立場と市民のように声を上げて自分たちの主張をする立場との違いも理解してほしい。
* なるべく最大公約数の納得できる計画を立てることが重要。
*3 月18日までの避難計画設定をこのまま変更する予定はない。

と、 自らの考えを現時点では変えることはないとの発言をされました。


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